育毛剤と発毛剤の違い
医薬品医療機器等法※という法律で、発毛剤は医薬品、育毛剤は主に医薬部外品に分類されます。医薬品は「治療や予防を目的とした薬」、医薬部外品は主に「予防や衛生を目的とし、人体に対する作用が緩和なもの」になります。
医薬品である発毛剤は、「髪を生やす・毛量を増やす」といった治療・改善が目的で、医薬部外品の育毛剤は、「薄毛・脱毛の予防」「髪の毛の成長を促す」「髪が育ちやすい環境を整える」など、予防及び現状の維持を目指しています。
また、頭皮に使う製品には、医薬部外品と比較してもさらに効能・効果が緩和された化粧品の頭皮エッセンスもあります。
現在生えている毛髪を維持し、毛髪の成長を促したい方は、育毛剤の使用がおすすめです。新たな髪を発毛させたい方は、副作用のリスクをしっかりと把握した上で発毛剤を使用するなど、ご自身の状況にあったものを使うようにしましょう。
【POINT】副作用のリスクについて
育毛剤や発毛剤を使用する上で、副作用のリスクは把握しておかなくてはいけません。両方共通するものとしては、使用部位である頭皮のかゆみ、赤み、湿疹、かぶれなどがあります。 また、日本国内において処方箋がなくとも購入出来る一般医薬品は、リスクに応じた「リスク区分」（第1類・第2類・第3類医薬品）で分類されています。発毛剤の中には、特にリスクが高いものとして、薬剤師による情報提供と指導が義務付けられている第1類医薬品の製品もあります。高齢者や持病がある場合は、購入の際、薬剤師に相談しましょう。
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
育毛剤について
育毛剤の効能効果
医薬部外品の育毛剤は、脱毛の防止及び育毛を目的としています。効能効果は、【育毛、薄毛、かゆみ、脱毛の予防、毛生促進、発毛促進、ふけ、病後・産後の脱毛、養毛】になります。
「育毛剤と発毛剤の違い」の記事にもあるように、医薬部外品の育毛剤は「髪を維持する」「脱毛の予防」「髪が育ちやすい環境を整える」ことを目指し、頭皮環境と向き合います。今生えている髪を維持する、薄毛・抜け毛に備える、そんな目的の方にフィットします。
〇育毛剤を使い始めるタイミングは？
髪のボリュームが低下してきた、髪の毛が細くなり始めてきている、フケやかゆみを感じる…といった状況が思い当たる場合は育毛剤がおすすめです。
〇育毛剤の有効成分とは？
医薬部外品の有効成分は、医薬部外品として認められた効果・効能に対して、厚生労働省の承認を受けた成分です。育毛剤には、頭皮の血行を良くしたり、毛根にある細胞を活性化したりして、育毛を促す有効成分が配合されており、製品によって成分やその配合量が異なります。
〇育毛剤の効果はどのくらいで実感できる？
育毛剤の効果が実感できるのは、ヘアサイクルの関係で育毛剤を使い始めて3～6ヶ月以降ですが、その人の薄毛の種類や症状により、相性があります。6ヶ月継続利用しても効果を感じられない場合は、いったん使用をお休みしたり、違う商品 に切り替えてみるのも良いかもしれません。
